声に恋する。

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推し声優のお気に入り音声作品を感想と共に紹介するブログ

DIG-ROCK RUBIA Leopard Vol.3 感想&考察

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今作をもって、DIG-ROCKシリーズ完走!
最終巻らしく全体的にしっとりと優しい雰囲気で、新曲「Never end」で締めくくられた時はライブ終わりのような気持ちになりました。
しかし、そんな寂しさも束の間、続編の発売や配信、コラボ・グッズ展開などますます広がりを見せるディグロワールド!
感情が忙しい!楽しい!ありがとう!
 
仕事に忙殺され、Vol.2の更新から大分間が空いてしまいましたが……今回も感想と考察を書いていきますね。

 

 

みんな、ルビレはいいぞ!!!!!! (恒例)

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 ▼Vol.1、Vol.2の感想はこちら

 

2019年122日 / TEAM Entertainmentによる「MintLip(ミントリップ)」から発売

DIG-ROCK RUBIA Leopard Vol.3

※詳細なネタバレは避けていますが本編の内容に触れるものです。気にされる方は閲覧をお控えください。また、この記事は一個人の感想であり、読後の苦情などはなさらないようご理解ください。

 

 

基本情報

  • 収録時間:68分
  • 価格:3,000円(+税)
  • キャストトーク:なし

 

あらすじ

――ここにいる全員、俺が必ず幸せにする。覚悟して聴けよ。

バンドとしてのクオリティにいっそう磨きがかかり、ますます順風満帆なRUBIA Leopard
メンバーの気合いも充分、早くも次のツアーを見据えた練習に熱が入る。

そんな中、多忙を極めたスケジュールに降って湧いた、たった一日の休日。
どうやら、それはハイジのために空けられた大切な日のようで……。

「なんか最近、青臭いバンドっぽくなってきたよねぇ俺たち」

いい音が出せるならプライベートはどうでもいい――
暗黙の了解を三年間貫いてきたルビレに、ちいさな変化が訪れる。

 引用元:http://www.team-e.co.jp/xfcd-0122/

 

感想

今回はハイジに起きた出来事を中心に、自分達に足りなかった「絆」を手に入れつつあるルビレのお話でした。
Vol.2に続き、タイトル楽曲がメインテーマとなっています
メンバーの過去や家族とのエピソードが明かされたりと、最終巻までキャラ萌えが止まりません……!
 
 
以下、印象的だったポイントです。
 

末っ子ハイジと3人のお兄さんたち

メンバー1の面倒見の良さで、ルビレの「かすがい(マシロ命名)」であるハイジ。

その性格の背景に彼の複雑な生い立ちが関係していることを知った3人は、ハイジが高熱を出した時、存分にお兄ちゃん力を発揮……!

クロノが強引に寝かしつけ、 マシロが甘やかし、アカネはそっとハイジの気持ちに寄り添う……。

流れるような3人の連携プレー!

このメンバー、本当にバランスがよすぎる。笑

 

それにしても看病中のマシロはとても優しい声で囁くのでそれ女の子にやるやつ〜!と心で突っ込みました……(訳:聴いててこちらが砕けましたありがとうございます。)

 友人は「面倒見慣れている感があるのは下の子がいるから?」と話していて、めちゃくちゃ納得しました。実家の寺を継いだのもその人?

 

ハイジはみんなのお母さんだと思っていたけど、こうしてみるとやっぱり最年少なんですよね……。

幼い頃から1人で頑張ってきたと思うので、お兄ちゃん達に囲まれて少しずつ甘えることを覚えてくれたらいいな……!

ちなみに、物語終盤で体調を心配してくれたクロノとマシロに「すみません」から「ありがとう」に言い直していたのにジーンとしました。えらい。

 

  

ガンちゃんとハイジの関係に涙

今回の2人の会話を聴いていて思わず、

 

結婚披露宴……??

 

と錯覚するほど、2人の世界に引き込まれていました……。笑

 

自分に「無二の居場所」を与えてくれたガンちゃんに、ハイジが涙ながらに感謝するシーンでは、思わず私も泣きました。

考え方も行動も異なるデコボココンビのハイジとガンちゃんですが、公私ともに支え合う、尊い関係だなぁと思います。

しかも誕生日まで一緒って……!

 

とはいえ、ハイジと出会った大切な場所を残すために、事務所を巻き込んで立て直しに尽力するガンちゃん……もはや一周回って怖い気がするのは私だけでしょうか……。笑

 

メンバーの距離と心の変化

メンバーに対するアカネの気持ちがVol.1〜3の楽曲の歌詞に現れているように、シリーズを通してキャラクターの関係性や印象が大きく変化しましたが……中の人たちも同様に、演じるキャラクターへの理解が深まったり、お互いに演技の雰囲気や距離感が掴めたのかな?という印象を受けました。

 

後半にかけて演技に熱がこもり、掛け合いのテンポが加速していくのが分かった時は、聴いているこちらもテンションがめちゃくちゃ上がりました! 

よりキャラクターと声も馴染み、中の人の気配を一切感じさせないのが凄い……。

改めて、皆さんハマり役だと思いました……!

 

ジャケットイラストに込められた意味

本編の話からは少し外れてしまいますが、今回のジャケットイラストは色んな意味が込められていて素敵だな〜と思ったので、私なりに気付いたことを書いてみました。

下のジャケットイラストを眺めながら読んでいただけると、分かりやすいかと思います!

前に向かって歩き出そうとするメンバーと、その背中を見つめるハイジ

  • ハイジが感じていた、メンバーとの心の距離の表れ?(「自分は単なる数合わせ」)
  •  ハイジが本心を打ち明けることでルビレが一丸となり、「Never End」の歌詞にもあるように「もう振り返らず歩いて行」けるようになる

 

  • 傘をさしているハイジは、vol.3の時点ではメンバーに本心を打ち明けられずにいる(傘はさしていると物理的に距離が生まれ、心の距離も離れてしまう)
  • 傘を下ろしている、あるいは持っていない三人は既に自身の心の内を明かせている(心を開いた順番と傘を下ろした順番を重ねるとしっくりくる)

 

止んだ雨

  • 今まで起きたトラブルを通して雨降って地固まり、何でも言い合える仲になった
  • 止まない雨はない

 

メリーゴーラウンド

メリーゴーラウンドは一方向にしか進まない上に果てしなく走り続ける、まさに「Never End」!これからのルビレの姿の象徴!

 

まとめ

互いへの認識と理解を新たにしたルビレをこの先も見守りたい……と強く思っていたので、シリーズが続くと分かった時は本当に嬉しかったです!

続編はついに2グループのクロスオーバーか!?と思いきや、まさかの茜お兄さんズが登場……!焦らされる〜〜!

何気にVol.3本編でマシロがアカネに「にいちゃん2人いるんだっけ?」って話してるんですよね……まさかあれが伏線だったとは……笑

「BREAK TIME」も聴き次第また記事にしたいと思います。

5月10日の発表も今から楽しみです!!

  

リンク

▼ディグロ公式サイト

▼商品リンクページ

▼ルビレメンバー公式ツイッター(ルビレの4人が自由に呟いてます)

▼ディグロ公式ツイッター(最新情報他描き下ろしイラストなど)

▼Vol.1、Vol.2の感想はこちら

DIG-ROCK RUBIA Leopard Vol.2 感想&考察

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前回のブログ「DIG-ROCK RUBIA Leopard Vol.1 紹介&感想」では、多くの方にアクセス頂きありがとうございました!

ディグロとは?ルビレにはどんなキャラがいるの?といった情報や作品のオススメポイントをまとめていますので、気になった方はぜひご覧頂けると幸いです!

▼リンクはこちら

 

今回は続編、Vol.2に関する感想や考察をつらつらと書き綴っています。

 

Vol.2発売当日、会社を定時退社してアニメイトで手にした時の喜びはハンパなく……その数日後、気持ちを整えて深夜に聴きました。

 

死にました。

 

興奮冷めやらぬまま明け方まで感想を書いたものの、Vol.1を上回る物語の密度に感情が追いつかず、酷い語彙の羅列でした……。笑

言語化に苦労してアップに時間がかかってしまいましたが、どうぞ最後までお付き合い頂けましたら幸いです。

 

みんな、ルビレはいいぞ!!!!!! (合言葉)

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2019年1127日 / TEAM Entertainmentによる「MintLip(ミントリップ)」から発売

DIG-ROCK RUBIA Leopard Vol.2

※詳細なネタバレは避けていますが本編の内容に触れるものです。気にされる方は閲覧をお控えください。また、この記事は一個人の感想であり、読後の苦情などはなさらないようご理解ください。

 

 

基本情報

  • 収録時間:66分
  • 価格:3,000円(+税)
  • キャストトーク:なし

 

あらすじ

――こんな面白いことばっかじゃ、とうぶん辞めらんねーや。

デビューから三年。節目となるライブで大成功を収め、RUBIA Leopardの快進撃は留まるところを知らない。

そんな折、大手メーカーのタイアップ案件と、マシロ個人にベーシストとして単独オファーが舞い込む。どちらも実力を見込まれた大役。しかし、ここへ来てメンバーの足並みがいまいち揃わない。

ルビレを離れ奔放に振る舞うマシロ、苛立ちを隠せないクロノ、心配するハイジ。そして――

「もしバンドに必要なもんがあるなら、遠回りしてでもそいつを手に入れたい」

アカネの胸に本気の火が灯る!

  引用元:http://www.team-e.co.jp/xfcd-0120/

 

感想

Vol.1の時から軽妙な掛け合いの中にうっすら見えていたメンバーの抱える課題が、敏腕マネージャーの持ってきた「ある音源」と「仕事」によって浮き彫りになりました。

この課題こそ今回、アカネが裏で奔走するきっかけとなった「バンドに必要なもん」です。

既に名声を手にする彼らに不足していたものとは、ビジネスライクで表面的な付き合いではない、「絆」で結ばれた関係。

 

結成3年目という倦怠期を抜け出し、ロックバンドの第一歩を踏み出すため、アカネを中心にそれぞれが心の内を明らかにします。

メンバーの意識が徐々に変化していく様子が人間的で、胸が熱くなったVol.2でした!

ジャケットやPVでメンバーがトランプゲームをしていたように、心理戦や駆け引きがお話のテーマです。

ルビレのメンバー達はプロとして世の中を渡り歩く術は持っているものの、自分のこととなるととにかく不器用……。

今回のお話ではみんなのかわいい素顔がたくさん見れます!

 

カップルなど「3」の倍数は魔の数字なんて言いますが、今回のお話も「3」年目ですね。

ちなみに、シナリオ担当である関先生は他作品「A's x Darling」でも「“3”にまつわる節目を乗り越える恋物語」をテーマに書かれています。

 

ブロマンスがありあまる

最後のトラックネームが「相思相愛」ですよ、CD取り込んだ時に何事かと思いました……。

 

Vol.2のテーマ上、前作以上にブロマンス色は強くなりましたがBLにはならない匙加減が絶妙で、一言では言い表せない関係性が大好物の私は声にならない声をあげてのたうち回りました。 

なんというか、飢えがないんです……公式が最大手……。 

 

キャラクターの親密な関係性を恋愛が絡まない形で描き出すオリジナルのドラマCDは個人的にすごく貴重なように感じます。

 

これは詳細を省くが結論だけ言うとマシロ担は死ぬ

Vol.2では各キャラクターにスポットを当てていますが、特にマシロは物語のキーパーソンであるため、様々な表情が楽しめると同時に佐藤さんの新鮮な演技をたくさん聴くことができます!

 

中でも彼の野暮用のシーンは重要で、物語冒頭と末尾で二回登場しますが、セリフも描写も同じなのに言葉から得る印象がその間でガラッと変わります。

マシロの本音を知っているかそうでないかの違いですが、この体験はまさに今回ルビレのメンバー間で起きた変化そのもののように感じました。

誰かの視点を通さず、登場人物を俯瞰して描くドラマCDならではな魅せ方だなと印象に残っています。

 

また、ラストでメンバーを想いながら「好きな子がいるんだ」と話すシーンはとても良かったです。

ビジネスもプライベートも一回で関係を断とうとする彼が……と、グッときた瞬間でした。

マシロにとってアカネ、そしてルビレとの出会いは恋のように夢中になることなんだろうなぁ……。

 

ちなみに、女性アーティストと会話するシーンや週刊誌の件は別の意味で死にました……主に、心に飼っている夢女子が。

ディグロ界の真白担よく普段呼吸できてますよね!?

セフレだ何だと乙女向け作品に在るまじき単語が飛び出していましたが、ドラマCDで女性と絡む推しの演技はなかなか聴けないので嬉しかったです(ちょろい)。

 

牛丼屋がルビレの王様に惚れた全てのColorsの墓場

アカネとハイジ、クロノとマシロ……と、メンバーがお互いに心の内を明かすシーンの中でも、アカネとマシロの牛丼屋でのやりとりは会話とビジュアル(想像ですが)のミスマッチさがとてもエモくて好きでした。 

 

アカネが前回に引き続き痺れるほどかっこいい……歯の浮くようなセリフでもズドンと胸を刺してくるというか、声の説得力がすごいです。

鼓膜に直接届くような古川さんボイスによって破壊力が増しているんですが、なんだかイヤホン越しにキャラクターだけでなく自分も口説かれているような気がしてきます……。

  

彼が去り際に残していった「自分の楽器他人に触られるのはいやだよな?俺もやだ」に関しては(彼にとっての楽器って、つまり……)と、意味を理解した瞬間にリアルに悲鳴あげました……。

ルビレの王様・アカネらしい男前なセリフだなと思う反面、今までより素直でワガママな感じがうかがえて最高に萌えます……!

 

ちなみに、Youtubeで配信中の日常エピソード回転寿司へ行く話について、Vol.1のアカネは比較的クールな印象があったので「こんなに素を出してはしゃぐタイプだっけ?」と少し驚いたのですが……Vol.2より後のお話だと思って聞くと腑に落ちました。

 

新曲「Chained to you」の破壊力

そういうことか~~~!!!???

誰に向けられたどういう歌なのかがわかってから聞くともう正気でいられないです。

前回に引き続き物語の挿入歌として使用されていますが、タイミングが絶妙すぎて……。


「Chained to you」は「君に繋がれている(縛られている)」といった訳ができますが、本編では恋愛ソングとして書き下ろされたものなので、ニュアンスは「君にぞっこん」の方が自然でしょうか。

それは相思相愛不可避でしょ……。笑


前作の「Answer」と異なり、ボーカルを中心に他のメンバーの演奏が引き立っていて、聴きながら思わず涙で視界が滲みました……。

前回のブログからお伝えしていますが、本編中に聴くからこそ味わえる感動があります。 

ベースで音楽がスタートするところもズルい!と思いましたが、間奏のギターとベースのメロディの応酬はまさにマシロとクロノの会話を見ているようで鳥肌が立ちました。 

 

出演者の皆さんの演技がすごすぎる

ディレクションが素晴らしいのは勿論、出演者の方々がキャラクターの萌えどころをとても理解された上で演じていらっしゃる感じが伝わってきます……。

 

特に今作の「嘘」と「本音」を演じ分ける皆さんは流石の一言で、よりキャラクターたちに厚みが出ていました。

含みのある演技に(どういうこと…!?)と惑わされる瞬間が多かったです。

おかげさまで考察が捗ります……終始ドキドキしっぱなしでした。 

 

まとめ

 最近ではメディアミックス展開を前提に作られた物語が増えていますが、耳からの情報だけで世界を描き切るドラマCDがやっぱり好きですね……。

ディグロもいずれは色んなコンテンツに波及していって欲しいですが!!

 

ミクガでのコラボも決まり(通うよ)、さらにはTwitterでは「何かの」カウントダウンも始まるなど、Vol.3以降の展開も大いに期待できそうです……!

ディグロがこれからも長く続く作品となりますよう心の底から応援しています!!

 

 

リンク

▼ディグロ公式サイト

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DIG-ROCK RUBIA Leopard Vol.1 紹介&感想

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前回ブログでも紹介した『ハイアップ !!』や『A’s×Darling 』など、女性向けシチュCDをリリースしてきたMintLipさんから最新シリーズ『DIG-ROCK』が登場しました!

 

Mintlip作品は比較的同じキャストが当てられることが多く、私の推しである佐藤拓也さんはほぼ皆勤賞……。

実を言うと(また新しいのが来たのか……)と最初は財布とにらめっこしていたのですが、気づいたら買って聴いてました。

 

沼に入りました。

 

用もないのにステラワースに行ってパネルをただ眺めたり、いつかあるかもしれないイベントのためにレオパード柄の服を買ったり、新ジャケットのチラシ欲しさにAGFへ行きました。

 

待望のvol2が本日発売ということで、今からでも遅くない!!むしろハマるなら今!!

今回はDIG-ROCK RUBIA Leopard Vol.1のご紹介をします!

 

みんな、ルビレはいいぞ!!!!!!

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2019年925日 / TEAM Entertainmentによる「MintLip(ミントリップ)」から発売

DIG-ROCK RUBIA Leopard Vol.1

※詳細なネタバレは避けていますが本編の内容に触れるものです。気にされる方は閲覧をお控えください。また、この記事は一個人の感想であり、読後の苦情などはなさらないようご理解ください。

 

 

こんな方にオススメ

  • キャラクターの関係性を中心としたドラマが好き
  • 推しメンを作って応援したい
  • 考察するのが好き
  • 古川さんの歌声が好き
  • 過去にバンド作品にハマったことがある

 

基本情報

  • 声のトーン:古川さん / 気だるげな低音、佐藤さん / ラフな印象の中音、石川さん / ハキハキとした低音、花江さん / 優しげな中音、駒田さん/やや真面目な印象の低音
  • 収録時間:62分
  • 価格:3,000円(+税)
  • キャストトーク:なし

 

DIG-ROCKとは?

  • 事務所「DIGNITY PRODUCTION」所属の「推したくなる」キャラたちが揃えられたバンド
  • 「DIGNITY PRODUCTION」には『A’s×Darling』『AD-Fresh』シリーズのキャラクターたちも所属し、全て同一の世界観として描かれる(各バンドのマネージャーはアズダリでも活躍中)
  • CD(2グループ×全3枚)には、TSUGUMI(CV.内田雄馬)とAKANE(CV.古川 慎)によるキャラクターソングが収録
  • PVやバンドメンバーの公式Twitter、ファンクラブ等「実在するような」アーティストを目指している

参照 http://www.team-e.co.jp/xfcd-0118/

  

あらすじ

デビューわずか3年でヒットチャート上位へ駆け上がり、まさに絶好調を迎える大注目のロックバンド「RUBIA Leopard」通称「ルビレ」。

 

広い分野のタレントが所属する芸能事務所「DIGNITY PRODUCTION」のアーティスト部門で活躍し、圧倒的歌唱力を持つカリスマボーカリストのAKANEを筆頭に、実力と人気を兼ね備えたメンバーたちはあまりの順風満帆さに少々退屈気味な日々を送っています。

 

しかし、一見成功が約束されたように見えた彼らの本当の物語はここから始まるのでした――

 

印象的だったポイント

シチュCD作品を多く提供されるレーベルなので、キャラとの甘めな展開などを想像される方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが……私たちはファンでも関係者でもモブでもありません。

 

酸素です。

 

彼らの成長をマネージャーと共に見届ける、ドラマCD作品になります。

以下でいつものようにおすすめのポイントを紹介していくので、お付き合いよろしくお願いします〜!

 

リアルな息遣いと掛け合い

全体を通して会話のテンポがとにかく自然で、彼らが実在するかのように思える雰囲気でした。

まさに、シチュCDに強いMintLipさんだからこそ出せるドラマCDだと思います。

 

というのも、昨今のシチュCDはとにかくリアルな演技が追求される傾向にあり、BLCDやドラマCDにない雰囲気を楽しめるのも魅力の一つです。

今作ではその「リアルさ」をもった「ドラマCD」という新鮮な体験がありました。

 

特にアカネとマシロの会話シーンは、CD作品で何度も共演されている古川さんと佐藤さんだけあって演技の相性は抜群……。

お二人の演技が凄すぎて、喋り方がもはやキャラというより人間です……。

 

個性豊かなキャラクターたち

「意外と〇〇」設定の多いメンバーたちで構成されたルビレ、ギャップに弱いオタクは箱推しを決めるまでそう長くはかからなかった……。

 

ドラマは約1時間ながらも、キャラを魅力的に見せる細かなネタが散りばめられており、適度に想像の余地も残されています。

オタクが大好きなやつです!!

聞くほど愛と妄想が深まっていくよ!!

 

ちなみに、捉えようによってはブロマンス的萌え方もばっちりなので、腐女子のみなさまにもオススメできます。

 

簡単にキャラクターの紹介をしていきますね。

 

カリスマボーカリスト日暮茜

個人的推しポイント
  • 見た目に反して、喋ると気だるげ
  • ルビレの中では冷静なツッコミ役
  • 資産家の息子で育ちが良く、器が大きい
  • 笑いの沸点が低く豪快に笑う

歌の上手さだけでなく、圧倒的な存在感と華が必要なボーカル。

茜くんはCD開始1分くらいで人気を確信できるほど魅力が突き抜けたキャラでした。

ステージに上がると普段のゆったりとした雰囲気から豹変してめちゃくちゃオラつく様子に、推す以外の選択肢がない。 

 

酒と女とタバコとベース 冬木真白

個人的推しポイント
  • 女関係を野暮用と呼び、ファンからのプレゼントを女に横流しする清々しいクズっぷり(褒めてる)
  • 周囲を俯瞰して見ており、細かくフォローを入れてくれるムードメーカー
  • スタジオミュージシャンで音楽の勘がとても良い影の努力家
  • 声帯が佐藤拓也

タバコを甘噛みしながら喋る声を聞いて私は彼を推すと決めた。

googleでベースについて検索していると「変人が多い」「品行方正な人間はいない」など出てきて酷い言いようだと思ったけど、うーん、確かに……。笑

しかし「縁の下の力持ち的存在」でもあるらしいので、影ながらメンバーを支えるマシロくんに重なって好きが加速しました。

 

強火日暮茜担ギタリスト 時任黒乃

個人的推しポイント
  • 日暮グループ社長・アカネパパの秘書である父親を尊敬し、二代に渡って日暮家への忠誠を誓う過保護なアカネ信者
  • ピュア(イメージ)
  • 大嫌いなマシロに噛みつき、何かと張り合おうとする
  • 料理上手で運転もできる良い「茜さん専用(本人談)」主夫

歌を引き立てながらも引っ込みすぎない、ボーカルとの関係がとても重要なギター、そのポジションにクロノがいるのは推せ過ぎませんか??

ちなみにギターについてもGoogleで検索していると「ベーシストと不仲なケースが多い」と出てきて何も言えなくなりました。

不仲なマシロに対して一瞬のデレもない本気の暴言を吐くところが大好きなんですが、二人とも何気に身長が同じで爆萌えしたそういうとこだぞ。

 

メンバー唯一の良心を持つドラマー 墨染妃志

個人的推しポイント
  • かわいい末っ子と思いきや面倒見が良い皆の優しいお母さん
  • 6つ上のマネージャー(男)と3年程同せ……同居中で、身の回りのことは全て妃志くんが担当
  • 空気を読むのがとても上手で周囲からの信頼に厚い
  • 見た目とCVに対して背が高い(所感)

本当にマネージャーと同居って何???経緯を教えて???

聞く前と後で一番印象が変わったキャラクターでした……ダークホース的存在です。

ドラムはバンドの大黒柱と言われますがまさにぴったりで、ハイジくんが全身を使って荒々しくドラム叩いてる姿を想像するとあまりにも最高すぎて推すしかない。

ところでツイッターの紹介に穏やかにキレるってありますけどvol.1にそんなシーンなくて、まって、今後出てくるのむり……すきです……。

 

作中登場のキャラクターソング

キャラクターソングと言っても

しっかり、バンドミュージックです。

 

一曲だけで楽しめるのはもちろん、ぜひ本編トラックの中で聴いてほしい……。

ドラマパートからの演出が最高なんです……!!!

歌詞やメロディから受けるものが圧倒的に変わります。

 

古川さんが公式インタビューで「『ライブを想定して歌う』ことを意識していて」と仰っていますが、綺麗過ぎない生のライブで感じるような声の勢いをイヤホン越しに感じて、夜中に思わず拳を振り上げて応援したくなりました。

というか、相変わらず歌がお上手すぎる……。

 

凄い肩書をいくつも持つカリスマな日暮茜を違和感なく成立させることのできる、古川さんの実力に感服です……!

 

丁寧に作られた音と景色

全体を通して感じられたのが環境音の奥行きと、そこから広がる景色のリアルさ。

 

バンドをテーマにした作品のため、音に気を使われている部分もあるかと思いますが、自分が世界に入り込んだかのような臨場感がすごい……! 

 

特に、コンサートシーンの歓声のクオリティにはいつもニヤニヤしてしまうのですが、実際に聴けばこの意味もわかっていただけるはず……笑

 

まとめ

最近はキラキラしたアイドルや優しいシチュ彼のCDを聴くことが多かったので、シャープなディグロの世界観が新鮮でとてもよかったです。

まるでミニシアターで見る映画のような高揚感がありました。

 

周囲を見ていると古川さん推しの方はこちらの作品の履修率が高いのですが、他の方々を推しているファンも聴いて絶対に損はないと思います……!

むしろ聴いてほしい……!

 

今作はメンバーの顔見せといった感じでさくさくとテンポよく進みましたが、今後はインクロとの関わりで物語の展開も変わってくるのかな〜と非常に楽しみです。

 

インクロの方も既に購入済みなので、聴き次第こちらでまた記事にできたらと思います。

このブログを見て、一人でも多くの人がルビレに興味を持ってもらえるきっかけになるといいなぁと願いながらこのあたりで締めたいと思います。 

 

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 ▼Vol.2Vol.3の感想はこちら

ハイアップ!! Vol.3 バト 紹介&感想

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忙しさにかまけて更新をさぼっていました、すみません…!笑

今回は聞くだけで元気になれる、大好きな「ハイアップ!!」シリーズからのご紹介です。

 

2019年227日 / TEAM Entertainmentによる「MintLip(ミントリップ)」から発売

ハイアップ!!Vol.3 バト

(CV : 佐藤拓也さん)

※詳細なネタバレは避けていますが本編の内容に触れるものです。気にされる方は閲覧をお控えください。また、この記事は一個人の感想であり、読後の苦情などはなさらないようご理解ください。

※文中に私の絵がありますので苦手な方はお気をつけください。

 

 

こんな方にオススメ

  • ブコメが好き
  • リップ音が好き
  • ギャップ萌えに弱い
  • 甘い台詞が聞きたい

 

基本情報

  • 声:ややラフな印象の中音~甘めの低音
  • 一人称:僕
  • 二人称:お前, 君
  • 糖度:★★★★☆
  • 収録時間:59分
  • 価格:2,500円(+税)
  • キャストトーク:なし(アニメイト特典に収録)

 

あらすじ

飲み会で大学のOBに連れられてホストクラブ「シャングリラ」を訪れたヒロイン。
テーブルについた佐藤さん演じる色気たっぷりのホストのバト。

ヒロインを「僕のサジュ(愛する人)」と呼び、甘い口説き文句と極上のおもてなしを提供してくれます。

 

バトのおかげで楽しい夜を過ごせたその数日後、自分の大学の学園祭で偶然彼と再会。

声をかけると、まるで別人のようで……実は彼の正体は「本物の」王子様でした。
横柄な態度のバトとそれをクールにかわすヒロイン。

些細なことで衝突しながらもお互いに少しずつ親交を深め、惹かれていきます。

 

そんなある日バトから突然電話が。

呆れながらも電話に出れば、自分の「結婚相手(仮)」を演じてほしいと懇願され……!? 

 

印象的だったポイント

1. 中毒性の高いシャンパンコール

今シリーズは「シャンパンコール」のトラックが存在しますが、これを聴くためにCDを買っても損はない……!

 

73秒の中に「楽しい!!」がぎゅっと詰まってて、聞く度に笑顔になれます。

私のTLでも発売当初、リピートから抜け出せないフォロワーさんを多く見かけました。

 

好奇心からyoutubeで有名ホストクラブのシャンコ動画を何本か見てきましたが、本家に負けないレベルで佐藤さんの圧がすごいです。笑

 

▼下記リンクから試聴できます!

 

2.  全…年齢…向け?

19年8月現在佐藤さんが出演されたCDの中でも、今作が一番と言っても過言ではない程艶っぽいシーンが多いです。

終始(抱かれないよね??)と謎のハラハラに身を任せて聴きました。笑

 

シナリオのせいなのか、佐藤さんのせいなのか、スピーカーから漏れ出る色気が凄まじい。

ストーリー開始して数分で浴びるようにリップ音が降ってくる……。

リップ音と吐息だけでヒロインを抱こうとする意思がすごい。

 

最後のトラックは特に糖度が高く、全年齢向けギリギリを攻める意欲作だと思いました。 

 

▼下記リンクから試聴できます!イヤホン必須

 

3. ダミヘに聞こえるLR

ただのLRをダミヘにしてしまう佐藤さんのテクニックは健在。

一体何の技術が働いているのか……??

流石です……。

 

上でお伝えしたように艶っぽいシーンが多いため、近づく際にエコーの効果がかかるのですが、これは正直いらなかったです。

演技の細かなニュアンスが潰れてしまい、篭り気味でもどかしく感じました。
佐藤さんならエコーなんて無くても、イヤホンのスピーカーくらい物理的に越えてきてくれそうですし(?)


いっそ本当にダミヘでも良かったのではと思いますが、いよいよ健全な乙女向けではなくなるので、これくらいが丁度良いかもしれません。笑

 

4.ギラギラした俺様キャラ……だけじゃない!? ギャップ萌え 

シリーズを通して「ホスト」の時と「普段の姿」の二面性を中心にお話が展開しますが、トラックを跨いだ途端(同じ人!?)と疑う程テンションの緩急が激しいです。笑

 

ホストでは佐藤さんの十八番とも言えるセクシーで甘い声で丸め込んできますが、普段は自信家で子どもっぽい一面もあり、コメディタッチの軽いセリフ回しが印象的です。

このギャップが相乗効果を生み出して、凄く!!!良い!!!

 

バトは日常の中でも「王子の時」「家族の前」「彼女の前」「好きな食べ物の前」と豊かに表情を変えるのですが、どれも佐藤さんが愛嬌たっぷりに演じています。

 

ギラついた見た目に反して可愛く、素直で、面白くて、サジュ想いな人です……!

f:id:taichorrr:20190815225849p:plain 個人的に、ヒロインにたじたじする彼がお気に入りです

 

まとめ

 「この僕の地位とお金に興味がないとは……お前、面白い女だな(※言ってません)な王道展開には、古の夢女子なのでニヤニヤが止まりませんでした。笑

ヒロインも受け身ではなく、程よくツッコミながら攻めるキャラなのが好印象です。

結婚相手を演じる際にドレスアップさせられたり、一緒に走って逃げ出したり……。

少女漫画のようなぶっ飛び展開がまさに「シチュエーションCD」!!

コメディあり、ロマンスあり、賑やかで楽しい作品でした……!

 

雑談

ステラでの人気投票&シャンコイベ開催やカラ鉄コラボドリンク等、企画に積極的な印象で、Twitterではキャラのファンも見受けられるので、続編や中の人登壇イベントなど今後の展開にも期待しています。

公式サイトのcoming soonも諦めてません……偉い方、よろしくお願いします……。

 

 

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「ラファエル前派の軌跡展」と音声ガイドの感想

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10連休が始まる前はあれしようこれしようと意気込んでいたのに、気づけば最終日があと数時間で終わる…現実が受け入れられません……。

皆さまは、いかがお過ごしでしょうか?

GWのことはGW中に、ということで令和元日に下記の展覧会へ行って来た感想を!

 

2019年6月9日まで、丸の内にある三菱一号館美術館で開催中

ラファエル前派の軌跡展

※この記事は一個人の感想であり、読後の苦情などはなさらないようご理解ください。 

 

「ラファエル前派の軌跡展」音声ガイドは佐藤拓也さんが担当

はい……すみません……正直、7割は音声ガイド目当てでした。

令和になっても変わらず推し活!!

 

ここ数年、佐藤さんのおかげで美術館等へ足を運ぶ機会が増え、本当にありがたいです。

 

今回展示が行われている三菱一号館美術館は、ビル群の一角にあるレトロな煉瓦造りの建物です。

中庭と合わせて、海外を思わせるような景色が広がっています。

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早速入り口でチケットを購入し、展示のある三階へエレベーターで上がると、音声ガイドの貸し出しコーナーがありました!

ガイド用の料金はここで支払います。

 

手前に置かれた紹介パネルには佐藤拓也の文字といつもの宣材写真が載っており、思わず嬉しさで顔を覆いました……。(ただのパネルにすら大興奮する女)

日和ってしまったので写真は撮れず、無念……。

 

展示会場に入ると音声ガイドを利用されている一般の方は多く、みんな佐藤さんのお声を聞かれているのだ……とそっとオタクは喜びました……。

 

ドキドキと再生したガイドですが、安定の素晴らしい低音ボイス〜〜!!

終始同じトーンで、ハキハキとご案内してくれます。

おかげさまで文字に捉われることなく、じっくり鑑賞することができました。

 

ちなみにガイドは佐藤さんだけではなく、同じく声優の高本めぐみさんと交代でお話しします。

佐藤さんが「ご案内」で、高本さんが「ナレーション」らしいのですが。

ナレーションからご案内に切り替わるタイミングの予想ができず、不意に登場されるので、その度にニヤニヤとします……。

 

そして、最後のご挨拶までどうか油断しないでください……。

佐藤節(意味:吐息交じりに語尾を溶かす)炸裂されます。

ここにきて……と膝から崩れ落ちそうになりました。

 

ありがとう、音声ガイド。

楽しみ尽くしました。

 

 

展示内容の感想 

ここからはちょっとだけ真面目に展示の感想を……。笑

 

今回の展覧会は「ラスキン生誕200年記念」ということで、美術評論家ジョン・ラスキンの目を通して、ラファエル前派成立から崩壊後を追う構成となっていました。

主に、19世紀のイギリス作品が展示されています。

 

ラファエル前派は、明るく色彩豊かな絵が多いので、見ていて飽きませんでした!

日本人にも親しみやすい雰囲気なので、きっとお気に入りの作家が見つかると思います。

個人的にアーサー・ヒューズの絵画と、ラスキンの素描が好きでした。

 

 今回、ポスターのキャッチコピーとなっている「美しい、だけじゃない」。

ラファエル前派では画家、モデルの三角関係や裏切りなど大スキャンダルがあったらしく……。

美しい絵に思えても、裏側にあるドラマが分かると、急に違った印象に変化する面白さと怖さがありました。

また、ラファエル前派の画家たちがそれぞれの感性で「美しい、だけじゃない」誠実な「美」を追求する姿勢もヒシヒシと感じられて、見所たっぷりな展覧会でした!

 

 

まとめ

GWなのである程度混雑を覚悟していったのですが、快適に見ることが出来ました。

この調子だと、普段の日でも安心して見れると思います。

 

展示フロアを移動するのに廊下と階段を使いますが、休憩用のベンチも多く、廊下の窓からは中庭の景色を眺めることができます。

全て回るのに、2時間くらいかかったかな?

 

また、日本の美術館にしては珍しく一部写真撮影可のお部屋がありました。

 

ラファエル前派の作品は、きらびやかな額縁があることでより美しく見える気がしたので、ぜひ現地に足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

もちろん、音声ガイドは必聴です〜〜!

 

 

展覧会基本情報

  • 期間:2019314日(木)~69日(日)
  • 開館時間:10:0018:00 ※入館は閉館の30分前まで(祝日を除く金曜、第2水曜、46日、637日は21:00まで)
  • 休館日:月曜日(但し、429日、56日、63日とトークフリーデーの325日、527日は開館
  • 場所:三菱一号館美術館JR東京駅近く)
  • 問い合せ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
  • 入館料:一般 1,700円、高校・大学生 1,000円、小・中学生 無料
  • 音声ガイド料金:520円

 

 

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mimt.jp

椿の堕ちる日 第二幕 ― 縛愛 ― 行長編 紹介&感想

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ある日の晩、癒しを求めて積みCDの中から適当に手に取ったのですが、予想外の辛い展開と佐藤さんの演技に圧倒されてめちゃくちゃ泣いた作品のご紹介です……。

 

今後聴くご予定のある方にお伝えしておくと、今作は簡単に言えば病気ものです。

メンタルをごっそり持っていかれる可能性があります。

しかし、単なる病気ものとして食わず嫌いするには勿体無い作品だと思うので、詳細は以下で語っていきます……! 

これは後からサイトを見て知ったのですが、ジャンルが「あなたの心を蝕むキャラクターCD」でした……物騒……。

 

2016年224日 /オトメイト,TEAM Entertainmentによる「オトメイトレコード」から発売

椿の堕ちる日 第二幕 ― 縛愛 ― 行長編

(CV : 佐藤拓也さん)

※詳細なネタバレは避けていますが本編の内容に触れるものです。気にされる方は閲覧をお控えください。また、この記事は一個人の感想であり、読後の苦情などはなさらないようご理解ください。

 

 

こんな方にオススメ

  • 和の世界観が好き
  • 佐藤さんの哀しい演技が好き
  • (メリーバッドエンドが好き) 

 

基本情報

  • 声:抑揚が少なく透き通るような低めの声
  • 一人称:僕
  • 二人称:君
  • 糖度:★☆☆☆☆

  • 収録時間:59分
  • 価格:2,000円(+税)
  • キャストトーク:なし

 

あらすじ

舞台は昭和初期の日本。

 

一部の人間のみが知る奇病、「椿病」を発症したヒロイン・千代子。

残り少ない命を悟った千代子は路地裏で暴漢から人を庇い、気絶してしまう。

庇った男は「明星座」という奇術団の座長であり、そのまま彼の元で一員として暮らすことに。

 

彼女の世話係となった、佐藤さん演じる行長(ゆきなが)は美しい容姿を生かし、舞を踊ることで生計を立てて居ます。

多くのことは語らず必要以上に踏み込んでこない彼ですが、椿病のこと、そして幼い頃の千代子を知っている様子。

 

日々を共に過ごすうちに次第に打ち解け合う二人ですが、彼女の病状は悪化の一途を辿る。

焦りを募らせる彼は何かに突き動かされるように献身的に世話をするが……。 

  

印象的だったポイント

シリーズ6枚を聴くことで謎が回収される作品だとは思いますが、今回の「第二幕」がハッピーエンドか、バッドエンドかはユーザーの判断(解釈)に委ねているので、是非CDで確かめて欲しいです。

私には正直、混乱とやり場のない悲しみが残ってしまいました……。

 

以下、印象的だったポイントをまとめます。

 

1. 3ヶ月で”必ず死に至る”椿病の絶望感

椿病とは「冬の初めに椿の蕾のような痣ができ、ゆっくりと広がってゆく。椿の花が咲く頃には痣も花が開いたようになり、高熱と共に死に至る。発病すればたった3ヶ月ほどしか生きられない不治の病。」

(トラック「椿の花は,やがて」より抜粋)

 

設定が……重い……。

どう足掻いても救われない絶望感を抱えながらギリギリまで望みを捨てずに聞くも、畳み掛けるように辛い、怖い状況が続いたので嗚咽を漏らして泣きました。

 

特に、私たちはヒロイン千代子の視点で物語を聞くので床に伏せってしまう物語後半はしんどさがすごい。

目の前で悲しむ行長に何もしてあげられない、詰んだ感が凄まじいです。

人は自分の命が危うい時、こんな気持ちになるのかと乙女向けCDでの新鮮すぎる体験に驚きが隠せません……。

推しの声で泣かれるのが個人的に悲しさのピークでした。私ごときに泣かないでおくれ……(?)という謎感情の爆誕

 

本編はさくさくと場面が進むので少し物足りなさを感じる時もありますが、椿病の寿命である3ヶ月の「長いようであっという間」感が感じられて個人的には気にならなかったです。

 

2. 行長を演じる佐藤さんの哀しい演技

物語以上に涙腺を刺激してくる佐藤さんの演技が今作一番のオススメポイントです……。

ミステリアスで感情が表に出づらい行長ですが、たまに年相応の反応を見せるシーンが愛おしくもあり、残酷でもあり……彼の繊細な心の動きを見事に佐藤さんが演じられています。

 

病気の進行とともに千代子の過去、行長との関係が紐解かれてゆき、彼が募らせてきた想いを吐露するクライマックスシーン圧巻です。

掠れた声が揺れて、ひどく甘く感じられる瞬間や、絶妙な裏返りで表現される叫びが悲痛な気持ちを増幅させます。

 

佐藤さんの声って通る分、ストレートに心に響いてくるなーと感じているのですが、「怒」と「哀」の声には特に大きく心を動かされるように思います。

佐藤さんの絶望に満ちた演技が大好きなので、今作の心臓がぐっと掴まれて潰されそうな感覚には思わず泣きながらも、喜んでしまいました……w

 

私と同じように、哀しい演技が好きな方には強くオススメしたいです。

 

3. 季節と病状

トラックごとに季節の移ろいを表現するセリフが織り交ぜられ、時間の経過と病気の進行度を感じさせます。

情緒的な日本の四季が物語の儚さを助長させていて、悲しく、美しかったです。

病名にも「椿」があるように、今作において花は大事なワードのように思います。

 

まとめ

デリケートな題材ですが、ディティールまでしっかり描かれており、チープなお涙頂戴で終わっていないところが今作の良さだと個人的に思っています。

 

最後に、タイトルの副題でもある「縛愛(はくあい)」ですが、他シリーズが「○恋」の中、なぜ「愛」が選ばれたのか気になっています。

そもそも縛愛って造語ですよね……?

病気に縛られる二人に「親愛」「無償の愛」といったニュアンスを込めたのでしょうか……恋を超えた先の尊い愛の形、みたいな……。

どなたか正解をご存知だったら是非コメントなどで教えて頂きたいです。 

 

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公式サイトにはプロモVが掲載されていたり、イラストも豊富で見ているだけで楽しいです!

そして、佐藤さんのコメントは本当にキャラへの解釈が毎度わかりみ深い……大好き……。

 

花丸遊印録に合わせて水戸で音声ガイドアプリ【Pokke ポッケ】を使ってみた感想

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こんにちは、たゐちょーです。

先日、茨城県水戸にて今年三年目となった『刀剣乱舞 花丸遊印録』に参加してきました!

 

f:id:taichorrr:20190301211412j:imageちなみに三年連続皆勤賞です。実家のような距離感になってきた…。

 

審神者的に水戸といえば徳川ミュージアム所蔵の太刀 燭台切光忠。 

とうらぶで光忠のCVをされている佐藤拓也さんが徳川ミュージアムの音声ガイドを担当されているのは有名な話ですが、

実は水戸の弘道館偕楽園の音声ガイドにも起用されています!!

※ちなみに、徳ミュ音声ガイドとは別&とうらぶ公式のコンテンツと関係はありません。

 

「これはコラボに合わせて聴くっきゃない!」と現地で実際に音声ガイドを使用して来ました。

こちらの音声ガイドはアプリとして配信されているので、紹介も兼ねて感じたことなどを書いていきます〜

 

 

MEBUKU社

Pokke「ポッケ」
世界中の音声ガイドをアプリで 〜弘道館 , 偕楽園

ガイドナビゲーター:佐藤拓也さん

※この記事は一個人の感想であり、読後の苦情などはなさらないようご理解ください。

 

 

 

こんな方にオススメ

  • 佐藤さんの声が好き
  • その土地、建物に纏わる歴史に触れるのが好き
  • 音声ガイドや現地ガイド等を利用することがある

 

 

基本情報

  • 声のトーン:低音
  • 収録時間:約30分(偕楽園)/ 約35分(弘道館
  • アプリ内課金:600円
  • バックグラウンド再生可
  • 連続再生可
  • 再生速度変更機能有
  • 端末ダウンロード有(アプリ内オフライン再生)
  • Bluetoothでの動作問題無し 

 

 

Pokkeとは

  • 音と声で旅をする。新感覚音声ガイドアプリ
    旅をする時、その場所をもっと理解すると旅の景色はまた変わってきます。普通に観光しているだけでは、気づけないような物にも歴史があり、物語がある。Pokkeはそんな旅先の物語を120%体感するための新感覚音声ガイドアプリです。

     Pokkeとは |Pokke「ポッケ」より引用 

  • 2019年2月現在、世界8ヶ国20都市300以上のスポットのガイドを配信。10ヶ国語対応。
  • プロのガイドが監修し、ナレーターに声優を起用している。 

 

 

メリット

興味深く聴けるガイドと最高のナレ声

佐藤さんのゆったりと低い声のナレーションを景色と合わせて体感し、歴史のロマンに浸ることができます。

いい声すぎてたまに内容入ってこないこともあるけど……w

 

淡々と話が進むのではなく、語りかけや台詞などドラマチックな構成になっており、朗読を聴くように楽しむことができました!

BGMは情景や語りにあった音楽が用意されており、奥行きと臨場感を感じます。

 

トラックごとに現地視点の誘導があるため、スムーズに鑑賞&順路を進めながら理解を深めることができます。

ただの音声ガイドというより本当のツアーのようです。

どうしても現地ガイドを利用させていただくとレスポンスなどで気をつかうので、その点このアプリは気楽。

 

価格はそこそこの印象ですが買い切りなので何度でも聴けますし、ガイドを雇うより安いです。

というか、CV佐藤拓也のガイドをたった600円で独り占めできるって思えば実質無料ですね!!!

 

スマホ一つで手軽

ガイド本や動画と違いハンズフリー

景色を見ながら、理解を深めることができます。

音声ガイドを外に持ち出す、って今までにあるようでなかったので、とても良いなあと思いました!

 

オフラインで再生できる

その場のネット環境が悪くても、端末に事前に落としておくことで安定した再生が可能なので安心です。

 

施設の基本情報が見れる

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アプリ画面内にスポットの営業時間や入場料等、基本的な情報が掲載されています。

その他にも地図が表示され、GPS連動で自分のいる場所や音声ガイドのあるエリア、観賞順路などが示されています。

 

 

デメリット

ガイドを全て聴こうとすると時間がかかる

各部屋・各エリアに約1分〜3分の説明があります。

個人差はあると思いますが、実際に再生しながら鑑賞すると結構長く感じます。

特に時間が有限の時は……。

 

「自分の鑑賞テンポに合わせたい!」という場合は再生速度を変更をする機能もあります。

ちなみに1.5倍速までできました、違和感はギリギリ感じない程度です。

 

また、部屋ごとにトラックが分かれているので、興味のある項目だけ聴くなどするのも良いかと! 

 

一人旅向けサービスである

同行者がいる場合、イヤホンをしてしまう&見る速度が変わってくるので微妙に不便……。

別端末で一緒に聴いている場合は再生のタイミング合わせると良さそうです!

 

 

旅先だけではない! こんな楽しみ方も

水戸への往路や時間を見つけて事前に再生

当日バタバタしてしまうことを想定して、事前に聴いて内容を頭に入れておくと安心かなと思いました。

 

また「どんなところなんだろう……!」と行く前に想像が膨らんで期待が増します!

 

作業中や寝る前に再生

佐藤さんの心地よく響くお声と癒しの音楽のおかげで、私も今は旅先だけでなく家でも楽しんでいます。

思い出を反芻することもできますし、最高にリラックス効果があります……!

声オタ的にも推しのハキハキとした滑舌のナレーションはレアなので大変ありがたい……。

 

ちなみに現地に行く余裕がない方でも、行った気分になれるのでめっちゃおすすめです……!

 

 

刀剣乱舞 花丸遊印録に合わせて聴く予定の方へ

経験上、早朝始動か平日でも無ければ、スタンプを回収して施設とカフェを巡り、アプリを聴きながらゆっくり観光できる余裕はないです。

 

花丸遊印録に参加しながら十分に水戸観光を楽しみたい場合は以下のことが大切かなと思います。

 

  • 施設同士の移動を効率よく済ます
  • スタンプラリー等企画の取捨選択
  • 時間配分をしっかり決める(各所閉まる時間が早いことを考慮してスケジュールを立てる)
  • 学芸員アプリ(徳ミュ音声ガイド)と一緒にPokkeアプリを事前に落としておく

 

先述の通りPokkeを利用するとそこそこ時間がかかります。

アプリ利用を含めた時間配分の目安に、同場所を何度か訪れての所要時間を記載しておきますね。

 

 

よろしければ参考にしてみてください!

 

 

まとめ

 今回は『Pokke ポッケ』を実際に使用した感想をご紹介しました。 

多少のデメリットはあるものの、機能の充実性やアプリデザイン・使用感のシンプルさ、何よりボリュームのあるガイド内容に満足です。 

これからも推しのものだけでなく、別の土地でも長く使用していきたいです……!

 

 

リンク

下記特設ページリンクより試聴動画が再生可能です。

映像もすごく凝っていますし、和物が好きなオタクは見ているだけでワクワクするのでぜひご覧になってみてください……!

 

jp.pokke.in